ABA療育・放課後預かり・外出支援

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エルチェの考え方

ABAとは?:物事の見方を変えること

ABAとは「Applied(応用)Behavior(行動)Analysis(分析)」の頭文字をとったもので、そのまま「応用行動分析」と日本語に翻訳されます。1980年代にUCLAで行われたLovaas博士の研究では、発達障がい(特に自閉症)を持つ幼児(主に2から4歳)の生徒を、ABAを使った療育を受ける実験群と、そうでない療育の統制群に分けました。ABAの療育を受けた実験群は、週に40時間と言う大きな時間をかけて一つ一つ適切な行動を教えて行った結果、なんと普通学級に通えるまでに成長した生徒が半数近くも見られ、大きな注目を受けました。この後も複数の研究者が追従研究を行い、そこまでの劇的な結果は見られないにしても、ABAを使う療育が大きな効果をもたらすことが多いと言うことが分かってきています。また、ABAの中の手法も、その当時行われたDiscrete Trial Training (DTT)と呼ばれるものだけではなく、様々なものが開発されるようになり、応用範囲も発達障がいのみならず、様々な分野に広がってきています。

ABAの応用範囲は、私たちの実生活の目標から社会問題まで様々です。例えば「街のゴミを減らしたい」「受験に合格したい」等、何でも良いのです。ただしABAとみなされるには、行動の原理を使って行動に焦点を当てる必要があります。実はLovaasが研究を行う前は、自閉症も心の問題とされてきました。言わば「冷え切った心を温める」ことがセラピーだったのです。行動の原理を使って「心ではなく行動を変えることで問題は解決する」と言うのは、物の見方が180度変わってしまうことです。「自閉症児の心は(そして母親の心も)最初から冷え切っていない。正しい行動を教えて不適切な行動を減らせば、自閉症でなくなる(または症状が改善する)。」こう考えたのです。心の問題は目に見ませんが、行動は直接観察できます。ABAの理論に基づいた療育を行う場合にも、その効果や学習スピードには個人差があります。しかし学ばない生徒はいません。まず、教えられることから一歩ずつ教えてみませんか?この発想の転換がABAなのです。

ABA(応用行動分析)とは何か?Journal of Applied Behavior Analysisという学術雑誌の第一号に載せられた論文に、Baer, Wolf, & Risley (1968) によって、以下の7つの次元が提案されています。

注「分析的」

上記のような聞きなれない言葉を7つも挙げる理由は、応用行動分析は単純に一定のやり方を指すものでは無く、そもそもの問題解決への姿勢を指す物だからです。

研究の積み重ねを受けてアメリカでは、1週間に20時間程度のABAセラピーがスタンダードになりつつあります。BCBA(認定行動分析士)と呼ばれる専門家の資格も整い、健康保険等の適用によって費用面の補助も広がりました。日本でも、そのスピードはゆっくりながらも、ABAは広がりつつあります。実際に科学的に証明されていることを使って、「障がいがあっても学習できる」と言うことを実感して欲しいです。

一般的な「分析的」とは意味が違うので注意が必要です。例えば、一度始めた介入をやめると行動が元の状態に戻るとすれば(ABAデザイン)、介入が原因で行動が変化したことが明白です。こういったコントロールを有することが、ここで言う「分析的である」と言う意味です。