ABA療育・放課後預かり・外出支援

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コラム

消去と弱化について

行動を減らすこと

行動を減らすには、強化子(好子)をこれ以上出さない、言い換えると行動のあとに何も起こらないことで、徐々に行動を減らす事ができます。これを消去といいます。例えば、自動販売機にお金を入れて、何も出てこないとします。自動販売機にお金を元々入れたのは、過去にお金を入れて欲しい物が出てきたからです。お金を入れても何も出てこないとすれば、お金の返却ボタンを押してみるでしょう。もう一回入れてみるかもしれません。これ以上お金を入れ続けますか?何回か試した以上には続けませんよね。好子がなければ、徐々に行動はなくなってしまうんです。行動の後に何もおこらず、似たような状況で行動の頻度が徐々に下がっていった場合を、消去と言います。

これに対して、お金を入れようとすると大きな静電気が走ったとします。物は出てきましたが、次に同じ自動販売機を使いますか?ちょっとためらうでしょう?ある行動の後に何か起こって、似たような状況で行動の頻度が将来的に下がった場合には、これを弱化(罰とも訳される)といいます。行動分析に使う罰は、一般に使われる罰と違います。療育では体罰をする訳ではありませんが、専門用語となる「弱化」は使われることもあるでしょう。例えば、「ダメ」と言って行動が減れば、ABA的にはそれは弱化を使ったことになりますが、世の中的には「罰」を与えたことにはなりませんね。

もう少し詳しく言えば、何かを取り除くことによって行動が減ることも、弱化の一つになります。例えば、オモチャで遊びながら友達の悪口を言うとします。「友達の悪口を言うなら、おもちゃで遊べないよ。」とオモチャを取り上げることにより、将来その子が悪口を言わなくなるなら、それも弱化の一種と言えるでしょう。

※このコラムは、弊社最高臨床責任者の竹島より許可を得て、下記URL先のサイトから転載しております。
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